外野応援ルール変更に伴う2つの残念ポイント (長文)

埼玉西武ライオンズファンの諸君!

つい先日話題になった、メットライフドームの外野指定席化について球団HPで正式発表があった。

この話題についても自分のブログでしっかり触れたかったのだが、後手に回っているうちに9ユニの奴が長文を投下した。幼稚園児をあやしながら書いたくせになかなかの出来栄えなので、もうあっしはこの話題に触れるのは止めようと思っていた。

思っていた。思っていたのだが、今日の球団HP発表で事情が変わった。外野指定席化の話に併せて、外野指定席での応援ルール、応援レギュレーション変更の発表があったからだ。応援野郎を自称するあっしとしてこれは無視できない。9ユニの奴が何万行のブログを書こうと、これはスキップできない。


今回はゴリッゴリのポジショントークになるので、まずあっし自身のの立ち位置を諸君に明らかにしておきたい。
あっしは完全なる外野自由席民であり、ライオンズのゲーフラ応援の支持者である。黎明期からライオンズのゲーフラ応援の普及を考えていた、いわばゲーフラ応援の最右翼と言っていい。
参考① ゲーフラのあるスタンドを目指した話
参考② 中島クン ゲーフラの話

こういった話をする際には、自らのポジションを明確にしておいたほうが分かりやすいし、フェアになれる。 諸君もいったん自身のポジションを整理した上で、この先を読み進めて欲しい。


発表されたのは「外野芝生エリアの指定化について」という記事だ。
私はこの記事について2点、非常に残念な思いをした。この二つの残念ポイントは悲しく、やるせなく、あっし自身に解決能力が無い。


新しい外野指定席での応援レギュレーションの概要は、「メットライフドーム外野芝生エリアの観戦・応援ルールの変更について」という章に書かれている。

応援幕およびゲートフラッグについて
外野席での使用サイズ70センチ×70センチ
旗竿90センチ以内で2本まで


最大の変更点は応援幕・ゲートフラッグの最大サイズ縮小だ。従来の上限サイズが150センチ×120cm だったのだから、新しいレギュレーションは面積ベースでいえば73%減、昨対比27% という致命的な縮小だ。

これはきわめて厳しい発表だ。
「悲観的な予測」や「考えられる未来」ではなく『確信』として、このサイズ規制ではゲートフラッグによる応援は成立しない。 様々な指摘はさておき、ゲートフラッグは視覚で選手に応援を伝えるツールなのだ。視覚範囲を73%削減してしまってはもう応援として成立しない。

もっとも当初は新レギュレーション仕様のゲーフラが何本も掲揚されるだろう。 だが数ヶ月程度の間でライオンズの応援ゲーフラは減って行き、10年以上かけて培ってきたライオンズのゲーフラ文化は、あっという間に失われるだろう。

今回の球団アナウンスはライオンズの応援に対する肯定的な言葉で書き始められており、それに対して当てつけのような書き口になってしまうのは本当に心苦しい。 心苦しいのだが、これは嫌味でもあてつけでもなく、客観的に予想できる未来だ。ライオンズのゲーフラ文化は死ぬだろう。本当に残念なことだ。


何度も書くが、この70cmという上限は、ゲーフラ応援を成立させるサイズではない。
なにせ新しいレギュレーションでは、去年まで散見された選手フェイスタオルを掲げての応援も禁止となるのだ。選手フェイスタオルの横幅は 80cm であり、新レギュレーション下では使用することができない。 フェイスタオルも使えないレギュレーションで、ゲーフラ応援が成立するはずがないのだ。

今回の発表であっしが残念だったひとつめのポイントは、残念なことに、本当に残念なことに、球団はこのレギュレーションによって応援がどのように変わるか予想できていない事だ。球団は間違いなく、2019シーズンの外野指定席にも多くの応援ファンが詰め掛け、2018シーズンの外野自由席のように色とりどりの自作ゲートフラッグが掲げられると思っている。選手フェイスタオルのサイズ問題が出るなどとは、微塵も考えていなかったのではなかろうか。

だが現実は昨対比27%のリソースからのスタートなのだ。ライオンズの応援ファンはその翼から73%の羽を引き抜かれ、残った3割弱の羽で飛び立たなければならない。選手フェイスタオルもゼロからの買いなおしだ。
浅村を失い、炭谷を失って迎えるシーズンの不安は理解できても、さらにゲートフラッグ応援を失ってシーズンを迎えるライオンズファンの不安は、球団には理解されていないのだ。 これは本当に悲しく、残念でならない。

正直なところ「ライオンズファンの皆様にはゲートフラッグの応援から卒業して頂き、新しい応援スタイルで一緒に日本一を目指して頂きます」といったように「ゲーフラ完全終了」を宣言してくれた方が気が楽だった。その先にはかすかな光も見えたはずだ。




また今回の発表で1点、とても気になる表記があった。

敷物ルールについて

芝生エリア 横70センチ縦100センチ以内の敷物
敷物はご自身のエリアをはみ出さないようにお願いたします。
また、ご自身のエリア内の前方(約20センチ)はほかのお客さまやスタッフ通行時にはスペースを空けて通路確保にご協力をお願いいたします。



正式な発表こそないが、この表記からは外野指定席の一人当たりのサイズが「タテ100cm×ヨコ70cm」であると読めるだろう。今回発表されたゲーフラの横幅上限70cmというレギュレーションは、この応援エリアの横幅から出た数字なのではなかろうか。指定席なのだから一人当たりの横幅を越える横幅のゲーフラを許容できない、という判断がなされたのではないか。

もしそうであれば、つまり外野指定席の一人当たりのエリアが横70cmだからゲーフラの横サイズも70cmを上限に設定した、という仮定が正しいとするのであれば、これは判断ミスという評価をせざるを得ない。 これが2点目の残念ポイントだ。


外野指定席のエリアサイズから、ゲーフラのサイズ上限を設定するのは間違いだろうか?
そうだ。これは致命的な間違いだ。 「そういう判断をして欲しくなかった」といったような話ではなく、問題解決や思考の進め方が間違っているという指摘をしている。

分かりにくいかもしれないので解説する。

「外野指定席の一人当たりのエリアが横70cmだからゲーフラの横サイズも70cmを上限に設定した」ということは、応援に於いて「外野指定席の一人当たりのエリアを守らせる」という課題 (イシュー) が決定者の脳内に存在したということだ。

「新しい外野指定席という制度をを円滑に運営する」という課題は、適切であり考慮すべきポイントだろう。
だがこれは「外野指定席の一人当たりのエリアを厳密に守らせる」という課題ではない。この課題の取り違えが発生しているのだ。

たとえば 「観客同士が多少の範囲では譲り合って共に応援する指定席」 という運用でも、外野指定席という制度は運用可能なはずなのだ。 他にも設定されていると観られる通路ゾーンを使わせるなど、工夫の余地はまだまだあるだろう。
ただ問題はこのような解決手法の有無ではない。 問題は 「指定席はリザーブされた領域であって相互侵害は一切認められない」 という固定観念のほうにある。 その固定観念のせいで、「新しい外野指定席という制度をを円滑に運営する」 という正しい課題が 「外野指定席の一人当たりのエリアを厳密に守らせる」という誤った課題にすり替わってしまっているのだ。

課題(イシュー)の取り違えは、多くのビジネス方法論や経営論で指摘される、ビジネス判断の一般的な問題だ。 アウトプットとしての解決策を限定してしまったり、誤らせてしまう。 「クリティカル・シンキング」などでは第一章で取り上げていたと記憶している。

くどいようだが、為すべきは 「新しい外野指定席という制度をを円滑に運営する」 事なのだ。この課題を忠実に踏まえずに誤った課題を踏まえて思考が進んだ結果が「ゲーフラの横サイズも70cmを上限」という設定

・・・・・なのだとしたら、それは明確にビジネス上の判断ミスであり、本当に本当に残念なことだ。

もっとも球団の課題 (イシュー)が「ゲーフラ応援を褒め殺しながら緩やかに終息させる」であったのであれば、間違いではない。(だがこの場合、その陰湿さが残念だ。)




なんにせよ、一度吐かれた方向性は曲がらないだろう。
ライオンズのゲーフラ応援は死んだ。本当に楽しかった。良い思い出だ。

可能性は高くないが、ひょっとすると「同じサイズの小さなゲーフラが非常に多く乱立する状態」に昇華されるかもしれない。場合によってはコレは非常に見栄えがするかもしれないが、これがゲーフラ応援であるかというとやや疑わしい。「乱立」をもって盛り上がりを表現する手法は従来のゲーフラ応援にもあったが、その部分のみを抽出した応援はまた別のものなのではないかと考える。
本題から逸れるが、おそらくライオンズの応援はパイフラが乱立するような新しい方向に向かうのではないかと予想している。


いずれにしても、我々ファンに出来るのは提示されたレギュレーションの範囲で応援することだけだ。
また新しい応援が生まれ、ライオンズ応援のメインストリームになることだろう。

その新しい潮流の源泉は、あなたなのかもしれない。
スポンサーサイト

プロフィール

64ユニ

Author:64ユニ
ライオンズ応援wikiの管理人、64ユニです。

Twitter
 
最新記事
月別アーカイブ
リンク
検索フォーム
QRコード
QR
RSSリンクの表示
Google
FC2 Blog Ranking