ゲーフラの著作権問題に関する考察2015

以前の続きですが、ちょっと毛色の違うお話です。

今年の応援ルール変更に伴い、
「著作権を侵害するおそれのある内容のボード等の使用の禁止」
が明記されるようになりました。
最近ライオンズファンの中で話題になっている著作権の話。
ゲーフラを中心に、ちょっとまとめてみようと思います。



なお前置きを。
あっしは(当たり前ですが)弁護士ではありません。
法学者でもなければ法学部卒ですらありません。要するにド素人です。
ただ仕事で知的財産関連の法務に就いた事があり、
著作権関連の裁判に関する業務をしたことがあります。
完全に右も左も分からない赤ちゃんよりは知っている、という感じです。その程度。
下記、ウソかもしれません。その前提でお読みください。



今回のルール明記で、色々なゲーフラを作ったり掲げたりする中で、
「俺が作ったこのゲーフラ、著作権を侵害する可能性があるのかな」
とか心配に思うかもしれません。

あっしの結論は、「ゲーフラが著作権侵害になることは無い」です。

何言ってんだこのド素人、球団から警告が出てるじゃねえか、と
言われるかもしれませんが、いや、ゲーフラに著作権侵害とか
無いと思いますよマジでガチで。

著作権法30条では、私的使用のための複製は許可されるとしています。
自分自身や家族で楽しむために、著作物をコピーして利用するのは合法なのです。
(DVDなどのデジタルコンテンツのコピーは別)
個人として応援を楽しむために作るゲーフラに、著作権侵害はないと考えます。

というか本質的に、ゲーフラ自体の著作権はゲーフラ作者にあります。
ゲーフラに著作物をコピーしたり転載したりするときのみ著作権が絡む可能性があります。
たとえば球団のペットマークやワードマーク、レオなどをゲーフラに書き込むときは
著作権に注意する必要があります。

ただ、個人として楽しむ範囲であれば著作権侵害はない、というのは上に書いたとおりです。
「球場でゲーフラを掲揚する」が「私的利用」に含まれるかは裁判所の判断がされたことが
ないのでハッキリしませんが、よほど変な使い方をしない限り、球団も裁判でこの辺を
ハッキリさせようとはしないはずです。
ライオンズを愛して応援するゲーフラであれば、何の心配も要らないと考えますよ。



ただ、肖像権はちょっと別です。
肖像権が影響するのは、選手の写真や似顔絵を載せる場合。

たとえば選手の写真をゲーフラにプリントするときは、
 ・写真を撮った人と写真の権利を持っている人に 著作権
 ・写っている選手に 肖像権
がそれぞれあります。
ライオンズの場合、選手の肖像権は球団が管理しています。

ゲーフラで著作権侵害は発生しないと書きましたが、肖像権侵害はありえます。
肖像権は財産権であって規定する法律・条文が存在しないので、
著作権の私的利用のような例外規定もありません。
おかしな使い方をすると球団に訴えられる可能性はあります。
ただし、民事裁判(損害賠償や取りやめ系請求など) で、
刑事裁判 (警察に捕まって懲役や刑罰を受けるアレ) にはなりません。

選手の肖像権をどこかが管理するか、については2000年ごろから選手会とNPBが
揉めており、2010年に裁判が行われています。
かなりキナくさい経緯の結果として、NPB(球団)が選手の肖像権を管理しています。

ですから選手の肖像権については、球団のペットマークやロゴマークなどの著作権管理とは
比較にならない厳密さで、しっかりとした対応をとる可能性があります。
もちろん選手のイメージ保護や、選手の家族への配慮もあります。
ゲーフラやウェブサイトなどで特に注意すべきなのは、著作権よりも肖像権だと言えます。

それでも、ちゃんと選手を応援するネタであれば大丈夫だと思います。
かっこよく、一生懸命作ったゲーフラで応援されて嫌がる選手なんかいません。たぶん。



今まで見た中で、「ちょっとコレはヤバイかも」と思ったのはこの辺↓です。

・自分で撮った選手写真に、ホモ系の会話を勝手に追加してるツイート
 (選手や選手の家族が見たらどう思うか考えないと)

・選手写真や選手イラストを描きこんだゲーフラ製作を有償で引き受け
 (私的利用を逸脱しているので明確に著作権侵害、肖像権侵害も)



じゃあなんで球団は肖像権と書かずに著作権と言ってるの?という話ですが:

基本的に球団側は、ファンの応援活動を著作権や肖像権を行使して止める、
ということはしたくないのだと思います。これはほぼ間違いありません。
ただ暴走したファン活動によって選手や選手の家族、他のファンを傷つけたくない、
だからこそ、知的財産的な権利をチラつかせることでファンの暴走を抑えたい、
という意図なのだと思います。

この意思を示すのに、ゴシャゴシャ細かい法律用語を書いても効果がないので、
「著作権は球団にあるよ!」と簡潔に主張しているのだと考えます。
あっしはコレで正解だと思います。ナイスアピール、ナイスブレーキです。



ゴシャゴシャ書きましたが、選手をちゃんと応援するゲーフラであれば心配は要らないと考えます。
あとは:
・写真や選手イラスト入りは、選手や選手の家族が見ても喜ぶように作る
・売らない、儲けない、配らない
・止めろと言われたら素直に止める
あたりを守れば、ステキナイスゲーフラライフ2015が過ごせるのではないでしょうか。
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