FA移籍にまつわる二つの怒り (長文)

埼玉西武ライオンズファンの諸君!
私が64ユニである。

諸君、私は怒っている。
おそらく諸君らも同じ怒りを抱いている事だろう。もちろんあのクソッタレのFA制度の件だ。

残念ながら岸は楽天に行くだろう。楽天の制度を軽視したタンパリング活動に怒りを覚えないといえば嘘になるが、本質的にはそれを許容しているシステムの問題だ。ここではそれは論じない。糞を全部取り上げていたら糞まみれになるからだ。

楽天がどうだったかに関わらず、岸のFA流出は確定事項だった。春先に酷使されうると見るや早々にケガを主張して戦線から退き、二桁勝利が危うくなるや慌てて「獅子奮迅」の活躍を始めた。FA市場に「二桁勝利投手」の看板を持ち込みたかったからだ。あんなやり方を弄しても二桁勝利に手が届かなかった事については、「残念」や「かわいそう」よりも「なんなんだよ」という感想しかない。「ざまあみろ」や「スカッと爽やか」という意見もあるだろう。否定しない。ただこれは「個人記録の達成」ごときで試合を玩具にすることを許してしまう球団の体質・体制の問題だ。たとえBクラスであってもこれは論外だ。菊池の規定投球回到達も同じだ。あんなやり方で達成した記録には、試合終盤に店頭に並ぶ冷えた固い揚げたこ焼ほどの価値もない。
ここにも目を覆わんばかりの巨糞があるが、これもここでは拾わない。

なんにしても、岸はバイバイだ。
君たちの何人かは、そんな事はない、まだ残留の目がある、と言うかもしれない。誰もが自分の望まない結果にならないことを祈り、その希望が未来にやってくると信じたい。その気持ちは理解できる。しかしそれはクリントンの勝利を確信し続けた支持者やマスメディアのようなものだ。現実にトランプ大統領はやってくるのだ。今回はトランプ大統領の当選よりも高い確度で、「我々の望ましくない未来」が示されている。残念ながらこれは現実であり、この流れを覆す明確な流れがあるようには見えない。実際のところここから岸の残留があるとするなら、それは楽天が壮絶に自爆した時だけだ。

ここからが本題だ。
サンクスフェスタに岸が来るのかもしれない。退場時の選手ハイタッチは、岸のいる列が大きく伸びるだろう。哀れな岸ファンが、岸にライオンズへの残留を訴えるだろう。繰り返し繰り返し、何人も何人も、岸の前に長い列を作り、嘆願するだろう。
だが涌井ファンだった人は知っている。彼らの番が来たのだと。片岡ファンだった人も、脇谷ファンだった人も気付いている。彼女たちに順番が回ったのだと。
ライオンズの選手ファンの多くは、いわば刑務所に入った死刑囚と同じだ。秋が来ると、特定の選手ファンにFA宣言という処刑が宣告される。移籍先の球団もなぜか分かっている。選手ファンはサンクスフェスタで必死に助命嘆願をするが、それは一顧だにせず踏みにじられる。サンクスフェスタの数日後、彼ら選手ファンは音もなく処刑される。
そしてその岸ファンも、来年のサンクスフェスタで秋山ファンと牧田ファンに同じ目を向けるのだ。秋山ファンと牧田ファンは、再来年のサンクスフェスタで浅村ファンに同じ目を向けるのだ。 彼らの番がやってきたのだ、と。
ライオンズの選手ファンは、処刑の順番を待つ死刑囚だ。

私は怒っている。
この無神経な連鎖が、止むことなく毎年サンクスフェスタで繰り返され続けていることに怒っている。

あろうことかFA移籍選手は、ほぼ間違いなく、移籍の決断をしてからサンクスフェスタにやってくるのだ。彼らはファンへの最後のお礼のつもりでやってくるのかもしれない。その残酷さに気付かないのは本当に、本当に悲しいことだ。 残念ながら彼らはチヤホヤされて育った世間知らずの脳味噌筋肉野郎であり、きちんと別れを告げてから分かれるという最小限の常識も持ち合わせていない。本当にお礼をするのであれば、先に自身の決断をファンに伝えるべきなのだ。 これを誰かが教えてやらなければならない。批判や罵声を受けることから逃れつつ、サヨナラの御礼を一方通行で告げるやり方は卑怯なやり方なのだと、誰かが教えてやらなければならない。

私は、これは移籍選手の問題ではなく、球団のマネジメントの問題だと考える。FA宣言して契約が決定していない者は、サンクスフェスタに並べるべきではないのだ。たとえライオンズに残る公算が高くても、僅かに移籍の可能性があるならばサンクスフェスタに並べるべきではない。
大事なことは、サンクスフェスタの場で、ファンに「ライオンズに残ってくれ」なんて嘆願させてはいけない、ということだ。サンクスフェスタの会場で、彼ら選手ファンを屠殺場に送られる荷車の豚にしてはいけないのだ。

この程度のことが何年も配慮されず放置され、球団も、選手も気付かないことに私は怒っている。




もうひとつ、FAに関して私が怒っている事がある。

一部のマスコミやらスポーツジャーナリストやらウンコやらチンチンやらが、声高らかに「FAは選手の権利であり、日本のファンにそれが理解されないのはファンが成熟していないからだ」とか、「日本のファンはアスリートの契約が分かっていない」などと日本のプロ野球ファンを見下した発言をしている事に、怒りを感じている。

なるほどチームと選手は契約の関係であり、ルールに従って移籍が発生しうることは事実だ。我々ライオンズファンは、その現実に毎年のように晒され、苦虫を噛み潰している。
ルールを理解していないなんてとんでもない。はっきり言って、ちょっと調べれば分かるようなミスを平気で記事に垂れ流すアホなスポーツジャーナリストどもよりも、我々ライオンズファンはその厳しい現実を理解している。身を切るような思いで理解しているのだ。その上で、その痛々しい現実に反発しているのだ。
その現実を無視して、「無理解」や「無知」が原因であると無根拠に断言してファンを批判するその無礼な態度に、私は怒っている。

おそらくライオンズファンが一斉にこの指摘をしたら、スポーツジャーナリストやマスコミどもは慌てて Google を叩き、二つの事実を検索結果から見つけ、さも昔から知っていたかのように我々に突きつけるだろう。「ライオンズも1998年に中嶋聡を、2008年に石井一久をFAで獲得しているじゃないか」と。そんな事は百も承知だ。当時のブルーウェーブファンやスワローズファンの怒りや悲しみは、我々にもわが事のように理解できるのだ。もちろん石井一久獲得の影で起きた別の移籍の悲劇も痛切に理解している。その上で、FA移籍にまつわるファンのやるせない思いを叫んでいるのだ。

FA制度に無理解な日本のファンを見下す記事は読むが、ラグジュアリータックス(贅沢税) が制度として実現されないことについて、コミッショナーや球団社長を名指しで批判する記事は見た事がない。本来これらは併せて整備されるべきで、それは彼らアメリカかぶれのウンコやらチンチンやらも分かっているはずなのだ。 奴らウンチンは上から目線でファンを非難する前に、ナベツネの胸倉を掴んでラグジュアリータックスが何月何日何時何分に NPB に制度として導入されるのか問い詰めるべきなのだ。

所詮奴らにとって、FA 制度は飯の種に過ぎない。FA 市場が潤って、記事が売れることが彼らの望みなのだ。奴らはそのために我々ファンを無知呼ばわりする卑怯者だ。彼らはポジショントークの中で自身のポジションを隠し、 Mandatory (必ずやるべきこと) と nice to have (あったほうがいいこと) を意図的にない交ぜにし、反論できず彼らの仕事に影響を及ぼさない不特定多数のファンを批判し、彼らのやりやすい制度が正義であるかのように嘘ぶいているだけなのだ。

ライオンズファンの諸君! 奴らは、明確に、我々ライオンズファンの敵だ。そんな奴らのほざく事を真に受ける必要は一切ない。
我々はこのやるせない現状に素直に怒ってよいのだ。ヒーローインタビューで「これからもライオンズのためにがんばりまーす」と言った選手が、ファンに後ろ足で砂をかけて移籍する。こんな不条理に、正直に不満を呈して良いのだ。 アメリカ発の制度に理解のあるファンである必要なんて一切ないし、そもそもそんなメリットは我々ライオンズファンにはないのだ。

我々は「何だこれは、俺は不満だ!」と声高らかに叫んでよいのだ。「本来あるべき制度」は、その先にあるものなのだ。
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No title

すげえキモいな おまい

かわいそうな人だなあ

岸は嫌な思いしてないから
東北出身やし

No title

>春先に酷使されうると見るや早々にケガを主張して戦線から退き、二桁勝利が危うくなるや慌てて「獅子奮迅」の活躍を始めた。FA市場に「二桁勝利投手」の看板を持ち込みたかったからだ。

こんなくだらん妄想で難癖つけてくるようなファンがいるんじゃ
そりゃ移籍したくなって当然だわ

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No title

大体FA決断するかどうかなんてファンが割と左右するんだよ

横浜の三浦大輔だって阪神入り寸前だったのに迷っている心境の中で横浜ファンの存在で残留に傾いたって話があるだろうに

だからファンが無駄かもしれないとは言え、必死に感謝や残留してほしい気持ちを最後まで伝えないといけない
なのにFA獲得するまで西武で頑張った選手に後ろ足で砂掛けられただの脳味噌筋肉野郎だの罵倒するとかあなたはアホか?

あんたみたいなファンがいるからもしかしたら残留するかもしれないという健全なファンの僅かな可能性すら消してんだよ自覚しろ

No title

この記事に全面的に同意する。

>春先に酷使されうると見るや早々にケガを主張して戦線から退き、二桁勝利が危うくなるや慌てて「獅子奮迅」の活躍を始めた。FA市場に「二桁勝利投手」の看板を持ち込みたかったからだ。

妄想ではなく、これが事実で全て。

全面的に同意です

私、MLBファンでもあります。

>ラグジュアリータックス(贅沢税) が制度として実現されないことについて、コミッショナーや球団社長を名指しで批判する記事は見た事がない。本来これらは併せて整備されるべきで

これ、全面的に同意です!。最近の日本のFA市場の価格高騰は異常なので。

そして、
>きちんと別れを告げてから分かれるという最小限の常識も持ち合わせていない。本当にお礼をするのであれば、先に自身の決断をファンに伝えるべきなのだ。 これを誰かが教えてやらなければならない。批判や罵声を受けることから逃れつつ、サヨナラの御礼を一方通行で告げるやり方は卑怯なやり方なのだと、誰かが教えてやらなければならない。

西武ファンとしてはこれも本当に同意見です!。

全面的に同意ですが、一部補足です

>きちんと別れを告げてから分かれるという最小限の常識も持ち合わせていない。本当にお礼をするのであれば、先に自身の決断をファンに伝えるべきなのだ。 これを誰かが教えてやらなければならない。批判や罵声を受けることから逃れつつ、サヨナラの御礼を一方通行で告げるやり方は卑怯なやり方なのだと、誰かが教えてやらなければならない。

この部分、個人的には卑怯というより、
ファンとしては悲しいし、残念ですね。

No title

いつもブログ楽しく読ませていただいております。
自分も管理人さんいうことほぼ共感してしまいます。岸投手はライオンズで一番好きな投手でした。確かにファン感で岸投手見たくないですね。
自分はFAは選手の権利と思っています。入団の際に好きな球団を選べない選手にとっては必要な制度とも思います。ただFA制度を認めるなら贅沢税導入、ドラフトでの完全なウエバー制度、FAを使った球団に対してドラフトの入札制限なども認めないと
いけないと思います。
また、FAの際の金銭補償も低すぎて流出側の球団にダメージが大きすぎると思います。せめて出て行った選手の年俸の3倍くらいはもらわないとわりに割にあわないと
思います。
来年は秋山選手と牧田投手でまたブルーになると思うとやってられないですね。
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